Drowning (by Backstreet Boys)の歌詞を徹底解説!

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優しい英語のバラードその3!

ちなみに邦題は『ドゥラウニング~なんでこんなに好きなんだろう~』です。

さりげなく(?)発音を教えてくれていますね。

drownは発音要注意の単語です。

Drowning (by Backstreet Boys)

作詞・作曲:Andreas Carlsson, Linda Thompson, Rami

歌詞・対訳

こちらをご参照ください。

Pick Up! #1 (0:33~)

And girl you leave me breathless

But it’s okay

’Cuz you are my survival

Now hear me say

ねえ 君を見ると息が苦しくなるよ

でもいいんだ

君がいるから僕は生きていられるのだから

さあ 聞いてくれ

対訳:管理人

And girl you leave me breathless

leave me breathless
「私を息ができないままにする」

この表現は、ものすごい美男または美女を見てくぎづけになっていたり、好きな人を目の前にして極度の緊張状態にあったりするような状況で使われます。

文法的には動詞leaveを使った第5文型の文です。

leave OC (語法)
OCにさせたままにしておく」

to let something remain in a particular state, position, or condition
「ある物事を特定の状態、位置、または状況にとどまらせておくこと」

  • You’ve left your lights on.
    「電気がつけっぱなしだよ。」

  • I wish you’d stop leaving the door open.
    「ドアを開けっぱなしにしないでくれないかなあ。」

訳:管理人 出典:Longman Dictionary of Contemporary English Online

But it’s okay

okay、O.K.、OKなど、さまざまなつづり方がありますが、こちらの記事(英語)に非常に詳しく説明されています。

少なくともどのつづり方でも発音も意味も変わりなく、どれを使うかは個々人の趣味の範囲のようです(ただしフォーマルな文書には使わない)。

OKの由来は諸説あるらしいのですが、定説ではall correct「すべて正しい」の発音上の頭文字(oll korrect)をとってOKとしたとされています。

‘Coz you are my survival

―’Cozについて

becauseにも、’cause、’coz、’cuzなどのつづり方があるようです。

ただしフォーマルで遣えるのはbecauseだけで、他はくだけた文体が許されるメールやSNSなどに限られます。

こちらのページ(英語)は、情報は少ないですが参考にはなると思います。

―you are my survivalについて

単に「あなたは私の生存だ」と訳してもなんだか意味不明ですので、ここはどうにか日本語をうまく取り繕う必要があります。

そのためには名詞構文という考え方が有効です。

次の例文を見てください。

Her separation from her family made her feel very lonely.

出典:江川泰一郎『英文法解説 改訂三版』

※separation「(名)分離、分割」

この文に対して、次のような和訳を何度も見ました。

×「彼女の家族からの彼女の分離は彼女をとても孤独に感じさせた。」

とても日本語とは呼べない代物ですね。

ここで名詞構文という考え方が登場しますが、別に難しいものではありません。

名詞構文とは

動詞や形容詞などから派生した名詞を用いた文のことで、特に、和訳の難しい文に対して用いられる呼称。

名詞での和訳が難しい場合は元の動詞や形容詞のように扱うとよい。

<例>

his arrival
「彼の到着」→「彼が着くこと」

her knowledge of Spanish
「彼女のスペイン語の知識」→「彼女がスペイン語がわかること」

your payment of the bill
「あなたの勘定の支払い」→「あなたが勘定を支払うということ」

これを踏まえて、先ほどの例文を訳します。

Her separation from her family made her feel very lonely.

「家族と離れていることが彼女にはとても心細かった」

出典:江川泰一郎『英文法解説 改訂三版』

her separation from her familyを「彼女が家族と離れていること」と動詞のように扱っていますね。

本題に戻りましょう。you are my survivalでしたね。

my survivalを「私の生存」→「私が生存していること」と考えます。

you areなのでイコールとして扱います。

すると、

  • あなた=私が生存していること
  • あなたがいる=私が生きている
  • あなたがいない=私が生きられない

このような形で日本語として意味が分かりやすくなっていきます。

Now hear me say

文法的に重要な箇所です。

hear O V
OVするのを聞く」

このhearのように、目的語+動詞の原形が後ろに来るタイプの動詞は、数は少ないですがよく使われるものばかりです。動詞の意味によって大きく2種類に分類されます。

  • 使役動詞「~させる」
    make, have, let

  • 知覚動詞「~を聞く;~を見る」
    hear、see、watchなど

※動詞の原形のことを文法用語で原形不定詞(toのつかない不定詞)と呼びます。原形不定詞が登場する場面は限られており、入試問題では解くに出題されやすい項目ですので、しっかり押さえておきたいところです。

Pick Up! #2 (0:53~)

And even forever don’t seem like long enough

永遠でさえも足りないような気がするんだ

対訳:管理人

even forever don’t seem like long enough

わざわざ説明はいらないかもしれませんが、「たとえ君と永遠の時間を共にすることができても、それでも足りないくらいずっと一緒にいたい」ということです。

こんな甘い文にあまり野暮なことは言いたくないのですが、それでも言っておかないといけないことが1つあります。それは、

この文には文法的な間違いが2つある

ということです・・・。

―forever don’t seemについて

主語がforeverと単数形なので、動詞はseemsにしないといけません。これはいわゆる三単現の法則というものです。

―seem like long enoughについて

seem like+形容詞は不可です。seem+形容詞か、seem to be+形容詞に直す必要があります。

seem「(動)~のようだ」は次のように使います。

 

seemの後に形容詞を続ける場合

  • That seems to be correct.
    「それが正しいようだ。」

  • That seems correct.
    「それが正しいようだ。」

seemの後に名詞を続ける場合

  • That seems to be the correct answer.
    「それが正しい答えのようだ。」

  • That seems like the correct answer.
    「それが正しい答えのようだ。」

※correct「(形)正しい」

―なぜ文法の間違いが直されていないのか?

わざとだからです。

もちろん、試験やビジネスなどのフォーマルな状況では即訂正すべき事項ですが、歌詞は少し事情が違います。

文法的な正確さよりも、くだけたニュアンスを出したかったり、音の響きを優先したりといった事情でこうなったのでしょう。

さすがに意味が通じないほどの間違いは訂正されるでしょうが、上記の間違いはあくまでも文法的なものにすぎず、意味は間違いなく通じます。

こういった部分は「勉強」としての英語には登場しませんので、事情をしっかり汲み取った上で、積極的に取り入れていきましょう。そうすることで生きた英語力が身に付きますよ。

Pick Up! #3 (1:01~)

Every time I breathe I take you in

And my heart beats again

Baby I can’t help it

You keep me drowning in your love

呼吸をするたび君が僕の中に入ってくる

僕の心臓がまた動き出す

ねえ どうしようもないんだ

君の愛が深すぎて 僕は溺れ続けているんだ

対訳:管理人

Every time I breathe I take you in

―Every time I breatheについて

※breathe「(動)呼吸する」

このevery timeは接続詞です。

Every time I breathe, I take you in

上のようにコンマを入れるとわかりやすくなります。

every time SV (接続詞)

SVするたび、SVするといつも」

他にany time SVby the time SVeach time SVnext time SVなど、timeを用いた接続詞はいろいろあります。どれも名詞と間違えやすいので気を付けましょう。

―I take you inについて

熟語としてはいろいろな意味がありますが、この歌詞の中では「取り込む;吸収する」といった意味が最も近いでしょう。

And my heart beats again

ここは特に難しくないのでとばします。

I can’t help it

「私はそれを助けられない」ではありません。

このフレーズのためにこの曲を選んだといってもいいくらい超重要表現なので絶対に覚えましょう。

can’t help O (熟語)

Oを避けられない;耐えられない;どうすることもできない」

例:

I tried not to cry but I couldn’t help it.
「泣かないようにしようとしたが、こらえられなかった」

‘Stop walking up and down like that!’
‘I can’t help it – I’m really nervous.’
「そう何度も行ったり来たりするのやめろよ。」
「自分でもどうしようもないんだ。ものすごく緊張しちゃってて。」

訳:管理人 出典:Longman Dictionary of Contemporary English Online

You keep me drowning in your love

keep O Ving

「OをVしているままにさせる」

keepを使った第5文型の文です。

直訳は「あなたはあなたの愛の中で私を溺れているままにさせる」ですが、さすがに不自然すぎる日本語なので変更を加えます。

You keep me drowning「あなたが私を溺れさせている」ということなので、「あなたのせいで僕は溺れ続けている」とすると日本語として通じやすくなります。

その他の重要語句

drown (動)「おぼれ死ぬ」
※発音注意[dráun]

pretend (that) SV (動)「SVするふりをする」
※歌詞ではthatが省略されている。

have got O (熟語)「Oを持っている」
※haveとほぼ同じ意味(くだけた言い方)。

beat (動)「(連続して)打つ、(心臓が)鼓動する」

imagine O (動)「Oを想像する」

forever (名)「永遠」

sweep O away (熟語)「Oを洗い流す」
※sweep – swept -swept

drifter (名)「漂流者」
※drift「(動)漂流する」の派生語

safety (名)「安全(性)」

float (動)「浮かぶ」

pull O under (熟語)「Oを下へ引っ張る」

cover A with B (熟語)「ABで覆う」

mouth to mouth (熟語)「人工呼吸、口移し」

resist (動)「抵抗する」

Can’t you see? (会話)「わからないの?」
※キツい言い方ではなく、仲の良い相手に対して「わかってるのにわからないふりをしているんでしょ」という軽めのニュアンス。

重要文法

・不定詞の形容詞的用法

the power to make ~

「~させる力」

・第5文型のmake OC

make me weak

「私を弱くする」

・前置詞句による後置修飾

life without your love

「あなたの愛なしの人生」

・関係代名詞that

the air that I breathe

「僕が吸い込む空気」

考察

breathless「息ができない」は、一目ぼれなどで相手の容姿を褒めちぎる決まり文句で用いられることがありますが、おそらくこの作詞者はこの単語を元にして連想ゲームのようにして作ったのでしょう。

以下は私個人の勝手な考察です。

※これを見て他の人に言ったら実は全然違ってた、となって恥をかいても私は知りませんw。

ストーリーの根幹

breathless: 息ができない(恋愛の常套句)

drowning: 水の中で溺れる

mouth to mouth: 溺れた人を救うのは人工呼吸(要するにキス)

派生パターン1

drowning: 溺れている

drifter: 漂流者

save me:助けてくれ

life line:救命方法

floating in your arms:腕の中で浮いていること

mouth to mouth:最終手段(要するにキス)

派生パターン2

drowning:溺れている

in your love:君の愛(水のかわり)の中にいる

try to rise above:上に上がろうとする(水から上がりたい)

swept away:押し流される

drowning:溺れている(繰り返し)

pull me under:下へ引っ張ってくれ(倒錯)

mouth to mouth:最終手段(要するにキス)

収録作品

Drowning (2001年11月27日)

Greatest Hits – Chapter One (2004年11月24日)

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