辞書で接尾辞(接尾語)から単語を引く方法

1つの接尾辞でまとめて単語を引きたいと思ったことはありませんか？

たとえば、biology (生物学)、geology (地質学)など、接尾辞-logyは「学問」の意味を表しますが、この-logyがつく単語は全部でいくつあるのでしょうか？

そういうときに、-logyで辞書が引けたら便利ですよね。

でも、普通の辞書で普通に引くと、logyで始まる単語しか見つかりません。

ちょっとした調べ方のコツが必要なんですね。

そこで、今日は接尾辞を使った辞書の引き方をご紹介します。

ちなみに、紙の辞書ではできません。電子辞書とオンライン辞書についてのお話です。

※『プログレッシブ英語逆引き辞典』のような、特殊な引き方専用の紙の辞書ならば可能です。

電子辞書の場合

私の手元にあるCASIOのEX-word(XD-ST6200)では、次のようにします。

※メーカーや機種によって検索の方法が異なるかもしれません。下記はあくまでも参考とし、お手持ちの辞書の説明書等をご参照ください。

[見出し語検索]の入力欄に「～」を入力

※「～」は『シフト』＋『Ｌ』で出ます。

検索したい接尾辞を入力

「～」に続けて調べたい接尾辞を入力します。

検索実行

『決定』キーを押すとこうなります。
語尾がlyの単語だけが検索されました。

ここで1つ注意です。

実は上の検索結果画面が開く直前に『候補が多すぎます 1000件だけ表示します』という表示が出ました。

実際、上の画像の右上に小さく「1/1000」と書かれていますね(見づらい場合は拡大してください)。

このように、表示件数がオーバーしてしまった場合、どの項目が表示されないのかは不明です。

※後ろの方の、頭文字がyやzの単語などが入っていないのかと思いきや、そうでもありませんでした。

そういうときは「～」の前に1文字入れます。

上の画像のように入力すると、「aで始まりlyで終わる単語」だけを検索してくれます。

上は「a～ly」での検索結果画面です。

右上の数字は「1/51」となっていますので、「aで始まりlyで終わる単語」は、この辞書の中に51個あるということです。

※熟語的なものも含むので、実際の単語数はもう少し減りますが。

こうして頭文字a～zまで検索していけば、「～ly」で検索した際に1000件から漏れてしまった単語も調べることができます。

※ちなみに、上記の手順でa～zまで調べたところ、全部で1221件ありました。

電子辞書での接尾辞まとめ引きの方法の説明は以上です。

「？」検索と「～」検索

もう少しだけ電子辞書の特殊検索について説明します。そんなに難しくはありませんので、ぜひお付き合いください。

電子辞書には基本的に「？」と「～」を使った検索があります。それぞれの役割は次の通りです。

「？」はアルファベット1文字分の代わりになり、「～」はアルファベット数文字分(1文字も可)の代わりになるということです。

だから「～ly」と検索すると、「最初はどんなつづりでもいいが、語尾がlyの単語」がすべて検索されるというわけです。

それがすなわち、接尾辞検索になるわけです。

さて、最後に「？」検索の面白い使い方を紹介します。

たとえば次のように入力してみます。

検索するとこうなりました。

pat、pet、pit、pot、putと母音が全種類出ましたね。このように、1文字違いの単語を見つける手段として使うことができます。

meatとmeet、fleshとfresh、stationaryとstationeryなど、たった1文字の違いで全く違う意味になる単語はたくさんあります。

そのようなものを調べる上で、「？」検索はとても有効です。

以上のように、「～」検索も、「？」検索もそれぞれに利点があるのです。

※ただし、頭文字を「？」にして検索することはできませんでした(私の手元にあるCASIOのXD-ST6200の場合)。できれば改良を望みます。

オンライン辞書の場合

使い方は電子辞書よりも簡単です。

ただし、『で終わる』という検索項目があるサイトに限ります。

無料で接尾辞まとめ引きができるのは、私が調べた限り以下の3サイトです。

Yahoo!辞書

※プログレッシブ英和中辞典第4版(小学館)

Weblio辞書

※新英和中辞典(研究社)ほか

goo辞書

※ランダムハウス英和大辞典(小学館)

検索方法

どのサイトも共通です。

検索欄に検索したい接尾辞を入力し(ハイフンは不要)、右側にあるプルダウンメニューから『で終わる』を選択して検索ボタンをクリック(またはタッチ)するだけです。上に表示した各サイトの画像もご参照ください。

検索手順は以上です。

検索結果比較

主な接尾辞の検索結果(件数)を比較しました。

電子辞書のジーニアス英和辞典第3版(大修館書店)も含めています。

Weblio辞書は複数の辞書を検索しているので圧倒的ですが、オンライン辞書はどれも電子辞書よりも多くなっています。

ただ、これは熟語や例文の数が多く含まれているからであり、実際の単語数自体はそこまで差がないと思います(結果全部に目を通してはいませんが)。

まとめ

接尾辞まとめ引きは紙以外の辞書、電子辞書とオンライン辞書で可能です。

電子辞書は「～」検索機能を使いましょう。

オンライン辞書は『で終わる』検索機能を使いましょう。

という内容でした。

最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。