【英検2級】ライティングの正しい書き方まとめ【保存版】

英検ライティングでは、いったいどのような書き方が適切とされているのでしょうか?

公式に発表されている解答例と合わせて見ていきましょう。

英検2級ライティングで最も大事なことは?

型を守り、流れを作る

英検2級ライティングの答案の書き方を簡潔にまとめると次のようになります。

  1. I (do not) think (agree) that ~.
  2. I have two reasons. ※省略可
  3. First, ~.
  4. For example, ~.
  5. Second, ~.
  6. This is because ~.
  7. Therefore, ~.

※4と6は特に決まっていませんので単なる一例です。

自由英作文で最も大切なことは、読み手を納得させることです。

上の流れが最も読み手に伝わりやすい形であるとされているので、この流れに即して書くことを常に意識するようにしてください。

それでは、第1文から順に、どのようなことを書くべきかについて見ていきましょう。

第1文の書き方

第1文はIntroduction(導入文)と呼ばれます。

これから読む文章がどのような内容なのかを示す役割や、読者の興味を引き付ける役割を果たします。

基本的にTOPIC丸写しでOK

文の書き出しはTOPICにある英語表現をそのまま使いましょう。

実際の問題と解答例を見てみます。

2019年度・第1回

TOPIC
Some people say that people today should spend less time using the Internet. Do you agree with this opinion?

Example Answer
I agree that people today should spend less time using the Internet.

引用:2019-20年対応 直前対策 英検2級3回過去問集[旺文社]

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トピック
インターネットを使う時間を減らすべきだと言う人がいます。あなたはこの意見に賛成しますか。

解答例
私はインターネットを使う時間を減らすべきだという考えに賛成します。

下線部が丸写し部分です。ほぼ全部ですね。

これは英検協会が解答例として公表しているものですので、しっかり真似しましょう。

第1文はTOPICを丸写しするだけでいいので、長いTOPICが来ると語数も増えて嬉しいですね。

ちなみに、「丸写し」は英語で copy word for word です。

例:Do not copy answers word for word from your textbook.
「教科書の答えを丸写ししてはいけません。」

せっかくなので覚えておきましょう。

※さらに言うと、word for word だけで「一字一句」という意味の副詞なので、I remember the poem word for word.「私はその詩を一字一句まで完璧に覚えている」という表現もできます。

TOPICに指示語がある場合は書き換える

とはいえ、丸写しだけで済まない場合もあります。

it、they、this、these、that、those などの指示語がある場合は、それが対象とする語句に書き換えましょう。

文の一部の書き換え

実際の問題と解答例を見てみます。

2016年度・第2回

TOPIC
Some farmers grow fruits and vegetables without using chemicals. Do you think more farmers will grow fruits and vegetables in this way?

Example Answer
I think that more farmers will grow fruits and vegetables without using chemicals.

引用:2017-18年対応 短期完成 英検2級3回過去問集[旺文社]

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トピック
化学物質を使わずに果物や野菜を栽培する農家があります。あなたはこの方法で果物や野菜を栽培する農家はこれから増えると思いますか。

解答例
私は化学物質を使わずに果物や野菜を栽培する農家はこれから増えると思います。

上の例では、TOPICの最後の部分 in this way(このように)を without using chemicals(化学物質を使わずに)に書き換えています。

簡単ですね。

ただし、次のようにやや複雑なものもあります。

文全体の書き換え

実際の問題と解答例を見てみます。

2017年度・第1回

TOPIC
Today, more and more young people are starting their own companies. Do you think this is a good idea?

Example Answer
I think it is a good idea for young people to start their own companies.

引用:2017-18年対応 短期完成 英検2級3回過去問集[旺文社]

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トピック
今日では、自分で会社を興す若い人がどんどん増えてきています。あなたはこれは良い考えだと思いますか。

解答例
私は、若い人が自分で会社を興すことは良い考えだと思います。

上の例では、this is a good idea の「this」が指す内容が単語ではなく前の文全体なので、単純に書き換えることができません。

そのようなときは不定詞を使います。

前半の文の動詞は start ですので、これを不定詞 to start にします(進行形になっていますが原形に戻します)。

これで、to start their own companies is a good idea「会社を始めることは良い考えだ」という文ができます。

また、主語である young people にfor をつけます。こうすることで、不定詞の意味上の主語という役割を持ちます。

すると、for young people to satrt their own companies is a good idea「若い人が会社を始めることは良い考えだ」となります。

これだと主語が長いので、最後に仮主語 it を使ってまとめます。

こうすると、it is a good idea for young people to start their own companies「若い人が会社を始めることは良い考えだ」となり、文頭に I think (that) を置けば完成です。

不定詞の意味上の主語や仮主語構文は非常に重要な文法知識ですから、忘れている人はしっかり復習しておきましょう。

「~は増えると思いますか」

英検2級のトピックで突出して多いのが、「~は増えると思いますか」のパターンです。

これは more と increase の書き換えができるとスラスラ書けますし、語数の調整もしやすくなりますので、次の説明を読んでぜひマスターしてください。

※これはライティングに限らず、リーディング・リスニング・スピーキングでも非常に重要な知識です。

increase と more

基本的な書き換え方は次の通りです。

increase → more の例

  • The number of Japanese people who speak English will increase.
  • More Japanese people will speak English.

まず大事なことを言います。

上の文と下の文の和訳は同じです。

上の文は「英語を話す日本人の数は増えるだろう」と訳せますね。これは直訳ですが、日本語としても全く問題ありません。

しかし、下の文を「より多くの日本人が英語を話すだろう」と訳してしまう人が非常に多いです。これはあまり良い日本語とはいえません。

more を「より」とか「より多くの」としか訳せないと、日本語が不自然になることが多く、内容を理解するのに時間がかかってしまいます。

今日からは、more=増えると考えていきましょう。

※increaseを使う際は the number of ~を主語にしないと間違いになりますので注意してください。また、数えられない名詞の場合は the amount of ~を使いましょう。

decrease と fewer

上の話は fewer (less) と decrease の関係でも同じです。

decrease → fewer の例

  • The number of children who live with their grandparents will decrease.
  • Fewer children will live their grandparents.

上の文の和訳は「祖父母と同居する子供の数は減るだろう」となります。

もちろん下の文も同じです。

くれぐれも「より少ない子供は祖父母と同居するだろう」などと訳さないでくださいね。

fewer=減ると考えていきましょう。

ちなみに fewer は可算名詞、less は不可算名詞とともに使いますので、使い分けをしっかり意識しましょう( more は可算・不可算の区別なく使えます)。

実際の問題と解答例

では、実際の問題と解答例を見てみます。

2016年度・第3回

TOPIC
Nowadays, many Japanese people are doing volunteer work. Do you think the number of these people will increase in the future?

Example Answer
I think that more Japanese people will do volunteer work in the future.

引用:2017-18年対応 短期完成 英検2級3回過去問集[旺文社]

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トピック
近頃では、多くの人がボランティア活動を行っています。あなたは、将来的にこの人々の数は増えると思いますか。

解答例
私は、将来的にボランティア活動をする人が増えると思います。

上の例では、the number of these people will increase を more Japanese people will do volunteer work に書き換えています。

具体的な手順は以下の通りです。

指示語の書き換え

  • these people
  • Japanese people who do volunteer work

increase と more

  • the number of Japanese people who do volunteer work will increase
  • more Japanese people will do volunteer work

一見すると複雑そうですが、一つ一つの理由が分かれば、確実に解答例の文に到達できるようになります。

語数の調整

英文としては increase の文でも全く問題ありません。違うのは、more の文は7語、increase の文は11語という点だけです。

これを利用して、最初は increase の文で書き始め、語数が多くなりすぎるようなら more の文に直すというテクニックを使うこともできます。

細かい話ですが、最初は語数多めの表現を使い、後から短い表現に書き換えて調整する場合は、予め文字と文字の間を少し狭くしておくと、後から短くしても不自然になりにくくなります。

時間に余裕があり、かつ書き方のパターンを複数知っていないとできないというやや高度なテクニックですが、これができるようになると格段にライティングの成績が上がります。

語数調整ができる箇所は他にもたくさんありますので、積極的に練習に取り入れてください。

Introductionの書き方まとめ

第1文の書き方について、以下の3点を説明しました。

  • TOPIC丸写し
  • 指示語の書き換え
  • 「~は増えると思いますか」

英検2級のライティングでこれまで出題されたTOPICと解答例を全て見ましたが、実にその半分以上が丸写しでした。本番でもそのような形が来るといいですね。

しかし、そうでなくても簡単な指示語の置き換えで済むパターンも多いので安心してください。全体のおよそ9割が丸写しか一部書き換えです。

最後の「~は増えると思いますか」については、とにかく more と increase の書き換えを覚えることが中心です。上では触れませんでしたが、ここには関係詞が含まれています。文法が弱い人は必ず復習をしておきましょう。

第2文の書き方

理由が2つあることを伝える

理由が2つあることを伝えるための表現はたくさんありますが、基本はこれです。

  • I have two reasons.

「私は2つの理由を持っている。」

ストレートですね。

この文にもう少し付け加えて、語数を増やすこともできます。

  • I have two reasons to give.
  • I have two reasons for this opinion.
  • I have two reasons to support this idea.
  • I have two reasons for feeling this way.
  • I have two reasons why I feel this way.

最大で9語の文にすることができます。

上に挙げた表現はすべて独立した文ですが、もっと軽く、第1文の文末に付け加えるタイプ(副詞句)もあります。

  • for two reasons that follow
  • for two reasons below
  • for two reasons

例:I think that English should be taught in elementary school for two reasons that follow.
「私は、後に続く2つの理由から、小学校で英語を教えるべきだと思います。」

これらの表現は必ずしも書かなければならないものではなく、基本的には語数調整の役割となります。

とりあえず書いておき、語数がオーバーしそうに感じたら減らしましょう。

全部消してしまっても問題ありません。

第3文~最終文の直前の文までの書き方

この部分はBody(主文)と呼ばれます。

第1文で自分の意見を表明し、第2文で理由が2つあることを宣言しましたね。

第3文から先は、いよいよ一番大切な「中身」の話を始めていきます。

まずはお手本を見ましょう。

2017年度・第3回

TOPIC
Some people say that the number of cars in cities should be limited. Do you agree with this idea?

Example Answer

  1. I agree that the number of cars in cities should be limited, and I have two reasons for feeling this way.
  2. First, if there were fewer cars, city streets would be safer.
  3. Crossing the street would be far less dangerous for people on foot or on bicycles.
  4. Second, fewer cars would also be better for the environment.
  5. Cars produce a lot of harmful gases, and limiting them might encourage people to use public transportation like trains or buses.
  6. This would make the air cleaner.
  7. Therefore, I think that the number of cars in cities should be limited.

※1~7の番号は説明のためのものであり、実際の解答例にはありません。

引用:2018-19年対応 直前対策 英検2級3回過去問集[旺文社]

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トピック
都市部では自動車の数を制限すべきだと言う人がいます。あなたはこの考えに賛成しますか。

解答例

  1. 私は都市部では自動車の数を制限すべきだという考えに賛成します。このように感じるのには2つの理由があります。
  2. まず、自動車の数が減れば、都市部の道の安全性が増します。
  3. 歩行者や自転車に乗る人にとって、道を横断する際の危険性がずっと少なくなります。
  4. 次に、自動車の数が減ることは環境にとっても良いことです。
  5. 自動車は多くの有害なガスを生み出します。また、それらの数を制限することによって、人々は電車やバスなどの公共交通機関を利用するようになるかもしれません。
  6. これによって空気がきれいになります。
  7. 以上より、私は都市部では自動車の数を制限すべきだと思います。

上の解答例の中で太字にしている第2文~第6文が注目すべき部分ですが、第1文と第7文もあわせて全体をよく読んでから先に進みましょう。

First と Second で順序を明確に

これはご存知の人も多いと思いますが、理由を並べる際の目印として、それぞれの文頭に First と Second を書きます。

常に抽象→具体

第2文→第3文の流れ

まず、上の解答例の第2文と第3文に注目しましょう。

「都市部では自動車の数を制限すべき」と考える理由の1つ目を書いていますね。

第2文は抽象的で、第3文は具体的だということがわかりますか?

抽象→具体

  • 都市部の道が安全になる
  • 歩行者や自転車の人が道を渡る時に危険が減る

第2文で「安全になる」と主張し、第3文で「どう安全なのか」を説明していますね。

英文の流れは常に抽象→具体です。言い換えれば、常に広い範囲の話→狭い範囲の話という流れがあるということです。

もう一つの理由を見てみましょう。

第4文→第6文の流れ

抽象→具体

  • 車の数が減ることは環境にも良い
  • 車の数を制限すれば空気がきれいになる

第4文で「環境に良い」と主張し、第6文で「環境がどう良くなるのか」を説明していますね。間に入る第5文は、空気がきれいになることを納得させるための補足説明の役割になっています。

以上のように、常に抽象→具体の流れを意識して書きましょう。

解答例をもっと見る

せっかくなので、他の解答例も見てみましょう。抽象→具体の流れになっているか確認してみてください。

2017年度・第1回

TOPIC
Today, more and more young people are starting their own companies. Do you think this is a good idea?

Example Answer

  1. I think it is a good idea for young people to start their own companies.
  2. The first reason is that young people will have more freedom if they do so.
  3. This is because they can set their own working hours.
  4. When they want to take a break, they can.
  5. The second reason is that people who start their own companies can do something they love.
  6. For example, a person whose hobby is cycling could start a company that makes bicycles.
  7. Therefore, I think it is a good idea for young people to start their own companies.

引用:2017-18年対応 短期完成 英検2級3回過去問集[旺文社]

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トピック
今日では、自分で会社を興す若い人がどんどん増えてきています。あなたはこれは良い考えだと思いますか。

解答例

  1. 私は、若い人が自分で会社を興すことは良い考えだと思います。
  2. 一つ目の理由は、そうすることで、若い人の自由が増えることになるということです。
  3. これは、彼らが自分で自分の働く時間を決めることができるからです。
  4. 彼らは休憩を取りたい時に取ることができます。
  5. 二つ目の理由は、自分の会社を興す人は自分の大好きなことをすることができるということです。
  6. たとえば、サイクリングが趣味の人ならば、自転車を作る会社を始めてもよいのです。
  7. 以上から、私は若い人が自分で会社を興すことは良い考えだと思います。

これは、先ほど第1文の書き方の項目で見た解答例の全文です。

第2文→第4文と第5文→第6文の流れについて確認しましょう。

第2文→第4文の流れ

抽象→具体

  • 起業をすることで自由が増える
  • 自分で自分の働く時間を決められる
  • 休憩したいときに休憩できる

話が進むにつれてどんどん具体的になっていくのが分かりますね。

第5文→第6文の流れ

抽象→具体

  • 起業をすると好きなことができる
  • サイクリングが好きな人は自転車を作る会社を始めてもよい

こちらも広い範囲の話(好きなことをしてもいい)から狭い範囲の話(自転車を作る会社を初めてもいい)へと進んでいますね。

繰り返しになりますが、英文は抽象→具体の流れで書くということを絶対に忘れないでください。

Bodyでよく使われる表現

first と second の代替表現

first、second の他にも順序を示すための語句はいろいろありますが、2つ目の解答例に登場した表現が最も語数を稼いでくれます。ぜひ押さえておきましょう。

  • the first reason is that ~
  • the second reason is that ~

「~」には文が来ますので、First、Second の後に来る文を that の後にそのまま書けばOKです。

first、second に比べてそれぞれ4語ずつ、計8語増やせます。

具体例を示すsuch as と like

具体例の合図と言えば for example (= for instance) が有名ですが、それよりも次の表現をしっかり押さえておきましょう。

such as ~ = like ~
「たとえば~など」

such as も like も前置詞であり、「~」には名詞が入ります。

具体的な使用例は次の通りです。

2017年度・第3回

Most people these days have a lot of electronic devices, such as smartphones, tablet computers, and music players.
「最近の人々はたいてい、多くの電子機器、たとえばスマートフォンやタブレット端末、音楽プレイヤーなどを持っている」

引用:2018-19年対応 直前対策 英検2級3回過去問集[旺文社]

上の例では、such as の後にスマホ、タブレット、音楽プレイヤーが来ています。

これらはすべて、直前の electronic devices「電子機器」を具体的にしたものだということがわかりますね。

like ~ の例はすでに出ていますが、改めてもう一度確認しましょう。

2017年度・第3回(再掲)

Cars produce a lot of harmful gases, and limiting them might encourage people to use public transportation like trains or buses.
「自動車は多くの有害なガスを生み出します。また、それらの数を制限することによって、人々は電車やバスなどの公共交通機関を利用するようになるかもしれません。」

like の後には電車とバスが来ていますね。

もちろん、これらは直前の public transportation「公共交通機関」を具体的にしたものです。

such as でも like でも、重要なのは順番です。

これまで再三に渡って重要だと述べてきた、抽象→具体になっていることに気づきましたか?

  • electronic devices
  • such as
  • smartphones, tablet computers, and music players
  • public transportation
  • like
  • trains or buses

なんと、こんな細かいところまで抽象→具体の流れがあるんです。

これまで「たとえば」という意味の表現を for example だけに頼ってきた人は、ぜひ such as ~を押さえてください(実は、like はやや口語表現のニュアンスがあるため、書かないように指導されることもあります)。

such as ~を使うポイントは1つだけです。

抽象的な(=広い意味の)名詞の後に置く。

fruits such as oranges and apples
「オレンジやリンゴなどの果物」

sports such as soccer, baseball and tennis
「サッカー、野球、テニスなどのスポーツ」

animals such as dogs, cats, horses and elephants
「犬、猫、馬、象などの動物」

こんなに簡単で便利な表現は使わないと損ですよ。忘れてしまう前にどんどん使っていきましょう。

仮定法

文法の中でも、仮定法は大切です。

苦手な人は気を付けましょう。

・・・失礼しました。ちょっと言い方が軽すぎましたね。

仮定法が使えないと0点になる題材が存在するので、完璧に身に付けておきましょう、と言うべきでした。

次の例を見てください。

  • もし10億円あったら
  • もし無人島で暮らすことになったら
  • もし過去に行けるとしたら
  • もし宇宙人にUFOでさらわれたら

挙げればきりがありませんが、上記は全て実際の大学入試で出題されたテーマです(次の記事も参考にしてください)。

自由英作文メインページ
自由英作文に関する情報まとめページです。主要大学の過去問一覧に加え、おすすめ勉強法や、過去問の徹底解説などを掲載しています。2015年から導入された英検のライティング問題の過去問一覧もあります。テーマ探しにもぜひご利用ください。

これらのテーマに仮定法なしで解答するのは不可能です。

仮定法大丈夫ですか?

さて、先ほど挙げた解答例をもう一度見てみましょう。

2017年度・第3回(再掲)

First, if there were fewer cars, city streets would be safer.

Crossing the street would be far less dangerous for people on foot or on bicycles.

Second, fewer cars would also be better for the environment.

Cars produce a lot of harmful gases, and limiting them might encourage people to use public transportation like trains or buses.

This would make the air cleaner.

和訳を見る

まず、自動車の数が減れば、都市部の道の安全性が増します。

歩行者や自転車に乗る人にとって、道を横断する際の危険性がずっと少なくなります。

次に、自動車の数が減ることは環境にとっても良いことです。

自動車は多くの有害なガスを生み出します。また、それらの数を制限することによって、人々は電車やバスなどの公共交通機関を利用するようになるかもしれません。

これによって空気がきれいになります。

上の解答例は「都市部では自動車の数を制限すべきだ」という意見に賛成する内容でしたね。

ここで大事なのは、仮の想定という考え方です。

「自動車の数を制限する」ことは、現実で起こっていることではありませんよね。

こういった「非現実的状況」を英語で表現するには、仮定法を使って仮の想定であることを示さないといけません。

※細かいことを言うと、「仮定」とは「仮の想定」を略したものであり、「法」とは「ルール」の意味ではなく「ニュアンス・雰囲気」の意味です。つまり、仮定法というのは「仮の想定のニュアンス」を出すために使う文法ということなのです。

そして、仮定法と聞いて if しか思いつかないのは残念ながら勉強不足です。仮定法といえば would、could、might です。

たとえ if がなくとも、これらの助動詞を使うことで仮の想定を表現することができます。

実際に上の例を見ると分かる通り、if は1番最初の文にしか登場していませんが、would と might は全ての文に使われています。

これは、すべての文が暗に「もし車の数が制限されたら」という仮の想定を前提として書かれているからです。

見慣れないうちは難しく感じるかもしれませんが、とにかく仮定法の目印は if ではなく would、could、might という助動詞だということを覚えてください。

逆に言えば、would、could、might が使われていたら、たとえ if がなくても「~だったら」という想定がなされていると思って読んでください。

たとえば、少し前に挙げた次の文も仮定法だということに気づいていましたか?

2017年度・第1回(再掲)

For example, a person whose hobby is cycling could start a company that makes bicycles.

和訳を見る

たとえば、サイクリングが趣味の人ならば、自転車を作る会社を始めてもよいのです。

if がなくても、would、could、might があるだけで「もし~なら」というニュアンスを生み出すことができます。

この文も could があるために仮の想定となっているため、和訳もそれを意識して「ならば」としています。

難しいですか?もう一つ例を挙げましょう。

アルバイトの求人案内などでは次の表現がよく使われます。どういう意味かわかりますか?

Experience would be valuable, but is not essential.

和訳を見る

経験があれば評価されますが、不可欠ではありません。

Experience would be ~ としていることで「経験があれば」という仮の想定がなされています。

このニュアンスは Experience is ~ としてしまうと途端に消えてしまうのです。

なんとなくでも、仮定法というものがどういうものか分かってもらえたでしょうか?

これ以上字数を割くときりがなくなるので、さらに詳しい説明はお手持ちの参考書をきちんと読みましょう。

本当に、絶対に、決して疎かにしないでください。

Bodyの書き方まとめ

これまで、主に以下の3点について書いてきました。

  • First、Second で順序を示す
  • 常に抽象→具体の流れがある
  • such as ~の用法

少なく感じるかもしれませんが、実際のところBodyをうまく書くコツはこの3つだけと言っても過言ではありません。

なぜ「うまく」を強調したかというと、ここまで書いてきたのはあくまでも形式の話だということです。

どんなに形を整えたり語数を稼いだりしたところで、結局のところ、書くべき内容が思いつかなければ意味がありません

言い換えれば、Bodyの部分で最も大切なのは中身であり、中身があって初めて、それを形式に当てはめて書くことができるようになるということです。

書くことが思いつかない!

中身は書き手自身が思いつく以外にないため、「書き方」として教えることはできません。

どんなTOPICが来ても中身を思いつけるようになるかについては、次の記事で徹底的に解説しています。ぜひ合わせてお読みください。

自由英作文対策(英検ライティング対策)を始めるなら今すぐすべきことはこの3つ!【保存版】
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最終文の書き方

最終文はConclusion(結論文)と呼ばれます。

ここは非常に簡単です。

上で見た解答例をもう一度見てみましょう。

2017年度・第3回(再掲)

Introduction
I agree that the number of cars in cities should be limited, and I have two reasons for feeling this way.

Conclusion
Therefore, I think that the number of cars in cities should be limited.

和訳を見る

導入文
私は都市部では自動車の数を制限すべきだという考えに賛成します。このように感じるのには2つの理由があります。

結論文
以上より、私は都市部では自動車の数を制限すべきだと思います。

2017年度・第1回(再掲)

Introduction
I think it is a good idea for young people to start their own companies.

Conclusion
Therefore, I think it is a good idea for young people to start their own companies.

和訳を見る

導入文
私は、若い人が自分で会社を興すことは良い考えだと思います。

結論文
以上から、私は若い人が自分で会社を興すことは良い考えだと思います。

therefore+第1文

上の2つの例から分かる通り、文頭に therefore を置いた後に第1文をもう一度書けばOKです。

簡単ですね。

簡単すぎて、むしろ「本当にこれだけでいいの?」と思うかもしれませんが、英検協会が公表している2級の解答例はほぼ全てこの形ですので、安心して使ってください。

もちろん他の表現で書き換えられればそれに越したことはありませんし、そのほうが作文としてのレベルは高くなります。

次の解答例を見てください。

2019年度・第1回(土曜日)

TOPIC
These days, many university students have part-time jobs. Do you think it is good for university students to have part-time jobs?

Example Answer

  • Introduction
    I think that it is good for university students to have part-time jobs.
  • Conclusion
    In summary, I think that having a part-time job can be a valuable thing for university students.

参考:https://www.eiken.or.jp/eiken/result/

和訳を見る

トピック
最近では、多くの大学生がアルバイトをしています。あなたは大学生にとってアルバイトをすることは良いことだと思いますか。

解答例

導入文
私は大学生にとってアルバイトをすることは良いことだと思います。

結論文
簡潔に言えば、大学生にとってアルバイトをすることは価値のあることだと私は思います。

good を a valuable thing に書き換えていますね。また、to have ~という不定詞の表現を having ~という動名詞の表現に書き換えています。

たった2つの言葉を変えただけですが、このほうが英文としての評価は上がります。可能であれば積極的に書き換えてみましょう。

特に、準1級以上を目指す人には必ず必要になる書き方ですので、練習にぜひ取り入れてください。

therefore 以外の表現

Conclusionの文頭に来る語としては therefore がよく使われます。

また、上の例で見た in summary という表現もあります。

でも、たったの1語や2語じゃなくて、もっと語数が稼げる表現が知りたいですよね?

次の中から好きなものを使いましょう。

  • to sum up (3語)
  • for these (two) reasons (3~4語)
  • taking these (two) reasons into account (5~6語)
  • it is for these (two) reasons that (6~7語)
  • for the (two) reasons that I have given above (8~9語)

カッコで囲んだ two は省略可能で、もし3つ以上の理由があるなら three、four、five・・・に置き換えます(英検2級は2つなので two しか使いませんが)。

さらに語数を増やすこともできますが、あまり長すぎると肝心のBodyがスカスカになりますので、この辺までにしておきましょう。

ここに挙げた表現には、不定詞、分詞、関係代名詞、強調構文など、様々な文法事項が使われていますので、しっかり覚えて活用してみてください。

Conclusionの書き方まとめ

最終文は結論文です。

普通結論は最後に来るものですが、英作文では第1文でいきなり結論から入りますので、第1文と最終文が丸被りします。

英語は同じ単語やフレーズの繰り返しを嫌う言語ですので、基本的に第1文と最終文が同じになるのは避けたいところですが、英検2級では全く同一であっても減点対象にはなりません。

上にも書いた通り、公式の解答例がそうしていますからね。

そういうわけで、最終文を書くにあたって難しいところは何もありません。

結論文であることを示す therefore(あるいはその代替表現)を文頭に書いたら、あとは第1文を書き写すだけです。

英検2級までは、語数調整のための部分だと考えて差し支えないでしょう。

英検2級ライティングは32語書くだけ?

英検2級で要求される目安の語数は80~100語ですが、これまで見てきた通り、それぞれの文には決まった役割があるため、必ず書かなければならないこともある程度決まってきます。

文ごとに定型句の語数をまとめると、次のようになります。

  • 第1文(3~約20語)
  • 第2文(0~9語)
  • Body(2~10語)
  • 最終文(1~9語)

第1文(3~20語)

最低でも I think that または I agree that の3語がないと何も始まりません。

否定文にするなら do not を入れて5語になります。

また、TOPICからの丸写しが可能な場合はおよそ10~15語程度になります。

つまり、否定文かつTOPIC丸写しであれば、最大約20語となります。

第2文(0~9語)

ここは「2つの理由があることを宣言する」部分でしたね。

そして、これは特に書かなくても問題はないので最低は0語です。

そして、上で紹介した表現で最も語数が多いのは9語(I have two reasons why I feel this way.)ですので、最大を9語として数えます。

※10語以上にすることは可能ですが、書かなくても問題ない部分を過剰に増やした結果、肝心の中身が不足してしまっては本末転倒になりますのでお勧めしません。

Body(2~10語)

2つの理由を書くために first、second を文頭に置きますので、最低でも2語必要です。

これを the first reason is that、the second reason is that にそれぞれ書き換えることができますから、最大は10語です。

※最初を the first reason is that として次を second 1語(またはその逆)とするのはひどくバランスが悪いので避けましょう。

最終文(1~9語)

最低でも therefore で1語必要です。

上で紹介した表現の中で最大は9語(for the two reasons that I have given above)です。

合計(6~48語)

上の4つを総合すると、最低は6語、最大は48語です。

英検2級のライティングは最低でも80語書かなければいけないので、自力で書かなければならない最低語数は、80-48=32(語)ということになります。

反対に、英検2級のライティングは最大100語まで書けるので、自分の言葉が使える最大語数は、100-6=94(語) ということになります。

もちろん、「たった94語しか自分の言葉が使えないのか~」と思えたら上級者ですね。

頑張りましょう!

省略や縮約形の使用は極力避ける

たとえば I think that の「that」は省略できますし、do not は don’t に短縮可能ですが、自由英作文では省略も短縮もしないほうがいいです。

これは語数稼ぎという意味ではなく、その方が英語として「きちんとして」見えるためです。

※英語圏では過剰な省略や短縮は減点対象にすらなりえます。

いずれにしろ、結果的に語数が稼げますので、たいていの日本人にとっては歓迎すべきことだと思います。ぜひ覚えておきましょう。

can’t は can not にできない

can’t は cannot と書きましょう。can not と2語で書くことはできませんので、これだけは注意して覚えておいてください。

語数不足・語数オーバーはどこまで許されるのか?

減点される可能性大

設問文では「語数の目安は80語~100語です。」としか書いておらず、79語だったり101語だったりした場合に減点されるかどうかは明記されていません。

英検の公式ウェブサイトを見ても、特に語数に関する記述は見当たりません。

解答例は全て80語~100語の範囲内で書かれています(当たり前)。

以上を総合して考えると、一つのことが分かります。

「不足・過剰が〇〇語以内であれば減点されない」とは、どこにも書いていません。

ということは、語数不足・語数超過がたったの1語だったとしても、減点される可能性があるということです。

減点されたくなければ、語数の範囲内に必ず収めましょう。

採点者は本当に語数を数えているのか?

断言しますが、ちゃんと数えています。

文字を大きくするなどのごまかしは無駄ですので、読みやすい字で丁寧に書いてくださいね。

実際の指導

私が塾で指導してる内容をそのまま書いておきます。断っておきますが、あくまでも私の指導方法であって、公式ではありません。

自由英作文で最も重要なのは内容と流れです。

誰でもわかると思いますが、優れた答案というのは、内容は理路整然としており、初めから終わりまで1回読むだけですんなりと理解できるものです。

逆に、内容や流れに何かしらの問題を抱えている答案は、たいていの場合、必要な事柄が抜けているのです(そして、不必要なことで語数を消費しています)。

それを補わない限り、決して良い答案にはなりません。

もしすでに語数が100語近くになっているにもかかわらず、書くべき事柄が不足しているのが明らかであれば、多少語数をオーバーしてでも書くべきです。

語数を超過することで何点かの減点はあるかもしれませんが、内容と流れがしっかりしていれば、それ以上減点されることはありません。

逆に、語数が目安範囲に収まっていたとしても、中身がスカスカであれば大きく減点を食らいます。もしかしたら0点と判断されるかもしれません。

設問文にはこう書いてあるからです。

解答が TOPIC に示された問いの答えになっていない場合や,TOPIC からずれていると判断された場合は,0点と採点されることがあります。TOPIC の内容をよく読んでから答えてください。

さらに、これを逆手に取ると、語数が不足・過剰なことだけを理由に0点になることはないと考えてもよさそうです。

わざわざ0点になるパターンを明記してくれていて、語数の過不足については触れられていないわけですからね。

というわけで、必要な事柄が足りないなら、100語を超えても最後まで書き切ろう、と私は教えています。

ただし、2級の設問文には次のようにも書いていますから、これだけは注意してください。

解答は,解答用紙のB面にあるライティング解答欄に書きなさい。なお,解答欄の外に書かれたものは採点されません

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