2023本試験 共テ英語リーディング第4問の解答・解説・和訳【解答速報】

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第4問

問題と解答はこちら↓

問題冊子(PDF)

正解・配点(PDF)

正解・配点

問1[24]1(3点)
問2[25]1(3点)
問3[26]2(2点)
問3[27]5(2点)
問4[28]1(3点)
問5[29]2(3点)

和訳・解説

本文

あなたは先生から、効果的な勉強法に関する記事を2つ読むように言われました。次の授業で学んだことについて議論することになります。

効果的な勉強法:文脈学習!
Tim Oxford
理科教諭、Stone City 中学校

  私は理科教諭として、勉強が苦手な生徒をどうしたら助けてやれるかについて常に頭を悩ませている。最近になって、彼らの主だった学習方法というのが、新しく知った情報を全て完璧に思い出せるようになるまで繰り返し勉強することだとわかった。例えば、テスト勉強をするときは、下記のようなワークを使って、空欄に入る言葉を何度も繰り返して言うのだ。「黒曜石は火成岩で、暗黒色で、ガラス質。黒曜石は火成岩で、暗黒色で、ガラス質…」こういう生徒は、情報が頭に入ったような気にはなるが、すぐに忘れてテストで低い点を取ってしまう。また、このような繰り返し学習は退屈で学習意欲を削ぐものである。
  彼らの学習を支援すべく、私は「文脈学習」を取り入れてみた。この学習方法では、新しい知識の構築は生徒自身の経験を通じて行われる。理科の授業では、さまざまな種類の岩石の性質を学んだ。私は彼らにワークで用語を覚えさせるのではなく、さまざまな岩石を入れた大きな箱を教室に持ち込んだ。生徒たちは岩石を調べ、観察した特徴を基にしてその名前を同定した。
  この経験のおかげで、この生徒たちは、勉強した岩石の性質をいつでも説明できるようになると思う。ただ、一つ問題なのは、文脈学習をする時間は常にあるわけではないから、生徒たちはドリルをやって勉強することになるということだ。これが最善の方法だとは思っていない。私は今もなお、彼らの学習の改善方法を模索中である。

 

反復学習を効果的なものにする方法
Cheng Lee
教授、Stone City 大学

  Oxford 先生の文脈学習という考えは洞察に満ちていた。私もこれは有益なものでありうると考える。しかし、反復もまた効果的であろうと考える。ただし、先生が議論された反復学習法、これは “massed learning”(集中学習)と呼ばれるものだが、これは、効果的ではない。反復学習にはもう一つ “spaced learning”(間隔学習)と呼ばれるものがある。これは、生徒が新しい情報を記憶した後、より長い間隔をおいた後に復習するという方法だ。
  次の勉強までに間隔をあけるということは重要な違いである。Oxford 先生の例では、生徒たちはおそらくワークを使って短期間の勉強をしたのだろう。その場合、生徒たちは復習を続けるうちに、内容への関心が薄れてしまったものと思われる。その理由は、内容が目新しいものでなくなり、あえて注意を向ける必要性を感じにくくなったからである。対照的に、長く間隔をあけると、生徒の記憶はそれだけ薄れることになる。そのため、学習内容を思い出すための労力を増やさなければならなず、結果として彼らの注意力が高まることになる。例えば、ワークで勉強をした後、3日間待ち、それからもう一度勉強すると、その教材の定着度が高まる可能性が高いということである。
  過去の研究で間隔学習の利点は証明されている。ある実験では、AグループとBグループの生徒が50匹の動物の名前を記憶できるかが試された。両グループとも4度の勉強機会を設けたが、Aグループが1日おきだったのに対し、Bグループは1週間おきであった。右の図が示すように、最終学習日の28日後に実施されたテストでは、思い出せた名前の平均割合は間隔学習グループの方が高かった。
  もちろん、生徒は短期間に多くの情報を習得する必要があることが多く、勉強間に長い間隔をあけることは現実的ではないかもしれないということは私も理解している。しかし、集中学習は長期的な記憶の定着には良いとはいえない可能性があるということを理解すべきである。

【解説】
昨年度と同じく、共通のテーマに関する2人の意見を読むという形式。受験生としては今更かもしれないが、有効な学習法について再確認できるという意味で良い内容である。両者の主張する「良い学習法」 Contextual Learning とは何か、Spaced Learning とは何か、ということを理解する姿勢で読めばよい。

設問・選択肢

問1 Oxford は[24]と信じている。

  1. 継続的な反復練習は退屈だ
  2. 用語の説明を読むことは役に立つ
  3. 生徒は理科に興味がない
  4. ワークで勉強することが成功につながる

【解説】
Oxford の第1段落最終文に this sort of repetitive learning is dull and demotivating(この種の反復学習はつまらなくてやる気を失わせる)とあり、1がこれに合致する。demotivating を単語帳などで見たことがなくても、de+motivating と分解し、接頭辞 de には「下に」や「離れる」といった意味があることを知っていれば、「モチベーションを下げる」という意味を推測するのは簡単だろう。

問2 Lee の挙げた研究では、生徒たちは最終学習日の[25]後にテストを受けた。

  1. 4週間
  2. すぐ
  3. 1日
  4. 1週間

【解説】
Lee の第3段落後半に 28 days after the last learning session(最終学習日の28日後)とあり、28日は4週間なので1に合致する。

問3 Lee は間隔学習を紹介しているが、これは[26]間隔で勉強することを主とするもので、Oxford が論じた[27]学習の欠点を克服するためである。(選択肢1~6から各空所に入れるのに最も適切なものを1つずつ選ぶこと。)

  1. 文脈上の
  2. 延長された
  3. 固定された
  4. 不定期な
  5. 集結された
  6. 実践的な

【解説】
Lee がなぜ Oxford の書いた文章に意見を寄せたかが理解できているかを試す良問。いくつか出てくる学習法について、その内容や特徴を整然と理解できているかどうかが問われており、正解するには一定レベル以上の語彙力と文脈理解力が要求される。

[26]について
Lee の spaced learning は勉強と勉強の間に「通常よりも長い」間隔を必要とするものなので、これを意味するには2を選ぶ以外にない。

[27]について
Lee の第1段落を簡潔にまとめると、反復学習には massed と spaced があり、Oxford が批判しているのは massed、Lee が推奨しているのは spaced ということである。たとえ massed の意味が分からなくても、ある種の記号のようなものと考え、spaced との対立構造さえ理解できていれば正解できる。英文読解時に「全部の単語を和訳できないと先に進めない」タイプの人が最も苦手とする問題だろうし、そういう姿勢は間違いであることを示す良い問題である。

問4 二人が同意しているのは、[28]は新しい情報を覚えるのに役立つということだ。

  1. 体験学習
  2. 適切な休憩を取ること
  3. 長期的な関心
  4. ワークで勉強すること

【解説】
Lee は第1段落冒頭でOxfordの contextual learning を insightful(洞察に満ちた)と評し、続けて it can be beneficial(有益なものである可能性がある)と述べている。選択肢には直接 contextual learning はないが、Oxfordの第2段落に through students’ own experiences(生徒たち自身の体験を通して)とあることから1に合致することがわかる。 

問5 次のうち、間隔学習を奨励する Lee の議論をサポートするために最も適切な追加情報はどれか。

  1. 理科の授業を魅力的なものにする主な要因
  2. 間隔学習における最も効果的な間隔の長さ
  3. 生徒のワークに視覚教材が含まれているか否か
  4. なぜ Oxford の生徒たちは情報を上手く覚えることができなかったのか

【解説】
センター試験晩年の第4問Aでよく問われた、「文脈上、次に触れられる可能性が最も高いテーマ」を予想させる形式に非常に近い。言い換えれば、「聞き手に自らの主張を納得させるために、今の流れの中で何が必要とされているかを判断する力」が問われている。自由英作文の練習をしたことがあれば意識しやすいだろう。

Lee の話は、グラフと合わせて「間隔学習のほうが集中学習よりも長期的な記憶力を高めるのに適している」ということを示したことろで終わっている。ここからさらに間隔学習をアピールするなら、「実際にどうすれば効果的な間隔学習ができるのか?」という疑問に答える必要があるだろう。これに合致するのは2である。

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