センター英語(筆記)の過去問はどの年度から解くべきか?【保存版】

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2019年度の情報を含めて加筆・修整しました。(2019年11月5日)

いよいよセンター対策で過去問を始めようというときに困るのは、どの問題をやればいいかよくわからないということ。

ただ単に順番に解いていけばいいのか?

古い順?それとも新しい順?

この記事では、そんな疑問にお答えして、おすすめの順番を考えていきたいと思います。

問題に関するネタバレはありませんので、まだ解いていない人も安心して読み進めてください。

今すぐ解く順番が知りたい人は、下の目次の『5. どの年度から解き始めるべきか』をクリックしてください。

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センター英語(筆記)の平均点推移を知ろう

まずは各年度の平均点を見てみましょう。

と、その前に、二つほど知っておいてください。

平均点は120点が真ん中

センター試験は平均点が6割になるように作られています。

平均点が6割のテストは、受験生一人一人の実力が正しく反映されるテストとされているからです。

筆記は200点満点なので、6割は120点です。

この120点を基準として、平均点がそれより高ければ易しめ、低ければ難しめ、というのが基本的な数字の見方になります。

2006年度以降が現行の形式

もう一つは、学習指導要領の改訂に伴い、2006年度以降の問題が現行であるということです。

センター試験は1990年から実施されていますが、データの有効性の観点から2005年以前は省略しています。

※全年度の平均点を知りたい人はこちら
→センター試験-英語(筆記)の平均点推移
→センター試験-英語(リスニング)の平均点推移

それでは改めて平均点推移を見てみましょう。

筆記の平均点推移

年度配点平均点得点率
2006200127.5263.8%
2007200131.0865.5%
2008200125.2662.6%
2009200115.0257.5%
2010200118.1459.1%
2011200122.7861.4%
2012200124.1562.1%
2013200119.1559.6%
2014200118.8759.4%
2015200116.1758.1%
2016200112.4356.2%
2017200123.7361.9%
2018200123.7561.9%
2019200123.3061.7%

※表中の赤字は最高値、青字は最低値です。

平均点推移からわかること

過去14年の中で、平均点の最低は112.43点(2016年度)、最高は131.08点(2007年度)です。

つまり、単純に考えると、最も難しいのが2016年度、最も易しいのが2007年度ということになります。

じゃあ古い順に解いていけばだんだん難しくなるかというと、表を見る限りそうでもありません。2017年度以降の最新の3年間はすべて120点を超えており、そこまで難しいわけではありません。

じゃあ平均点の高い順に解いていけばいいか?

たしかに、高校や塾などでそのようにさせる教員の方もいます。

しかし、教える側としては、もう少し厳密に英語の難易度を決定する要因は何かを考えるべきでしょう。

そうすれば、受験生にとっても何ができれば得点につながるかが明確になり、問題を解くたびにレベルアップを実感できるようになります。

では、筆記の難易度を決定する要因は何でしょうか。

単語数の推移を知ろう

英語は多読だ!という意識が教育関係者のあいだで年々強くなり、その影響でセンター試験の読解量が急上昇しました。

2006年までは、総語数は多くても3,000語台前半でした。

それが2007年に3,800語を超えると、翌2008年には4,100語を超えました。

その後3,000語台に戻る年もありましたが、ここ7年間(2012~2018)は常に4,000語を超えています。

これは言うまでもなく長文化傾向です。

英語が苦手な人にとって、文が長くなればなるほど時間切れで得点できない可能性が高まりますから、総語数の増減は平均点に大きな影響を与えると考えて間違いないでしょう。

さあ、実際の総語数の推移を見てみましょう。

センター英語(筆記)の単語数推移

年度総語数読解語数
20063,2622,734
20073,8713,306
20084,1303,542
20094,2943,633
20103,5203,020
20113,7643,346
20124,0463,539
20134,2513,698
20144,1873,648
20154,3853,877
20164,2883,781
20174,3353,839
20184,3173,726
20194,2213,613

※表中の赤字は最高値、青字は最低値です。
総語数は問題冊子に掲載されている全単語の合計です。
読解語数は第3問~第6問に登場した単語の合計です。

単語数推移からわかること

注目すべきは読解語数(第3問~第6問の総単語数)です。

2007年に3,000語を超えて以来一度も2,000語台に戻っていません。

それどころか、3,500、3,600、3,700、3,800というように、じわじわ増加しています。

この傾向は今後も続いていくと考えていいでしょう。

ここで単純計算をします。

センター英語(筆記)の制限時間は80分です。

このうち第3問~第6問の読解問題に割けるのはおよそ60分です。

これをもとに、読解語数が最も少ない2006年と最も多い2015年を比較してみます。

2006年(2,734語)の場合、1分間に約46語の速さで読む必要があります。
※計算式:2734÷60=46(少数点以下四捨五入)

2015年(3,877語)の場合、1分間に約65語の速さで読む必要があります。
※計算式:3877÷60=65(少数点以下四捨五入)

つまり、2015年は2006年の1.4倍以上の速度で読まないと間に合いません。
※計算式:65÷46=1.4(少数第2位で四捨五入)

1.4倍がどれだけ速いかピンと来ない人は、下の音声をそれぞれ聞き比べてみてください。

数字(1~30まで数えます)

数字(約1.4倍速)

文章(コナン・ドイル『まだらの紐』冒頭部分)

文章(約1.4倍速)

※音声は英文読み上げアプリによる機械音声であり、実際の人間の読み上げとは異なる部分もあります。
※文章で読み上げている内容を文字で読みたい人は、下をクリックしてください。

文章を表示

It was early in April in the year ’83 that I woke one morning to find Sherlock Holmes standing, fully dressed, by the side of my bed.

He was a late riser, as a rule, and as the clock on the mantelpiece showed me that it was only a quarter-past seven, I blinked up at him in some surprise, and perhaps just a little resentment, for I was myself regular in my habits.

“Very sorry to knock you up, Watson,” said he, “but it’s the common lot this morning. Mrs. Hudson has been knocked up, she retorted upon me, and I on you.”

“What is it, then — a fire?”

“No; a client. It seems that a young lady has arrived in a considerable state of excitement, who insists upon seeing me. She is waiting now in the sitting-room. Now, when young ladies wander about the metropolis at this hour of the morning, and knock sleepy people up out of their beds, I presume that it is something very pressing which they have to communicate. Should it prove to be an interesting case, you would, I am sure, wish to follow it from the outset.I thought, at any rate, that I should call you and give you the chance.”

“My dear fellow, I would not miss it for anything.”

(Arthur Conan Doyle, The Adventure of the Speckled Band)

どうでしょう。1.4倍ってけっこう速いですよね。

読解語数が平均点に関わる大きな要因だということが実感できたのではないかと思います。

では、次の項目で読解語数と平均点との関係を見ていくことにしましょう。

読解語数と平均点の関係性から難易度を分析する

読解語数と平均点の比較対照表

年度読解語数平均点
20062,734127.52
20073,306131.08
20083,542125.26
20093,633115.02
20103,020118.14
20113,346122.78
20123,539124.15
20133,698119.15
20143,648118.87
20153,877116.17
20163,781112.43
20173,839123.73
20183,726123.75
20193,613123.30
平均3,522121.53

赤字は平均以上、青字は平均未満を示します。

読解語数と平均点の関係性を分類

少し見にくいかもしれませんが、赤と青の色の組み合わせが4通りできることがわかります。

以下の4パターンに整理してみます。

  1. ×:読解語数が少なく平均点が低い
  2. ×:読解語数が少なく平均点が高い
  3. ×:読解語数が多く、平均点が低い
  4. ×:読解語数が多く、平均点が高い

パターンごとに見ていきます。

1. ×読解語数が少なく平均点が低い

2010年度が該当します。

文は短いが内容が難しい、というパターンです。

どちらかと言えばセンター試験よりも国公立2次試験などで和訳を要求されるようなタイプと言えます。

※文法・語彙に関する問題など、長文読解ではない部分が難しい場合もあります。

2. ×:読解語数が少なく平均点が高い

2006、2007、2011年度が該当します。

文が短く読みやすいパターンです。受験生にとって最も易しい(優しい)形と言えるでしょう。

3. ×:読解語数が多く平均点が低い

2009年度と2013~2016年度が該当します。

読解量が多い場合、内容の難しさ以外に制限時間の問題も生じます。

読むのが遅いと解けません。

センター試験ではそこまで高度な内容の文章は出ませんので、このパターンで気を付けたいのは時間切れでしょう。

平均点が低めなのは、演習量不足で長めの文に慣れていなかった受験生が多かったためではないかと思われます。

4. ×:読解語数が多く平均点が高い

2008、2012、2017、2018、2019年度が該当します。

読解量は多いが得点しやすいというパターンです。

本文や選択肢が素直で、時間さえ間に合えば確実に得点できるタイプと言えます。

最近のセンター試験はこのパターンの問題を目指しているように感じられます。

量の多さは演習をこなせば慣れますので、本番前までにたくさん解いておくのが一番の対策でしょう。

どの年度から解き始めるべきか

以上の通り、単語数と平均点との関係から各年度の性質がおおまかに分かりました。

これに従うと次のような表ができます。

難易度該当する年度
易しい2006、2007、2011
普通2008、2012、2017、2018、2019
やや難しい2010
難しい2009、2013、2014、2015、2016

自分の実力と相談して、好きな難易度の年度から始めると良いでしょう。

同じグループの年度は好きな順番で解いて大丈夫です。古い順や平均点順など好みに合わせて解きましょう。

自分の実力がよく分からないという人は、最も単語量が少なく易しい2006年度を解いてみるといいと思います。

易しすぎるなら2008年度へと進み、ちょうど良ければ2007年度、難しいようならもう一度単語などをおさらいしてから2007年度へと進みましょう。

追試は解くべきか

最新年度の追試験は受験生全員が解くべきです。

その他の年度は英語に力を入れたい人だけで大丈夫です。

追試験と聞くと難しいイメージを持つ人が多いのですが、はっきり言ってそこまで難易度は変わりません。

しかも、ここ数年、追試験の新形式が次年度の本試験にも登場する場合があったため、予備校業界ではもっぱら次年度の重要な情報として考えられています。

※例としては2014年度追試験第2問C、2015年度追試験第5問など。

ということで、最新年度の追試験は絶対に解きましょう。

ただし、最新年度以外の追試を解くかどうかは他科目の成績次第です。

英語以外の科目にも時間を割かなければいけない人は、それらの科目の本試験を解くほうが優先です。

もちろん、英語に力を入れたい人はぜひ解いてください。本試験に負けず劣らず良問ですからね。

※本試験と追試験は基本的に同じ形式なのですが、まれに一部の問題形式が違っている場合があります。その違った形式が次年度に採用されるという事例が2014、2015と続いたため、少しでも有利に本番を迎えるためにも、最新年度の追試験だけは必ず解いたほうがいいと思います。

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